太陽光電池関連製品メーカーの常州時創能源股份有限公司が6月29日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。銘柄コードは「688429」である。陳金虎書記、中国科学院の楊徳仁院士、時創能源の符黎明董事長らが共にオープニングベルを鳴らした。

　同社は2009年設立の民営企業で、2020年に株式会社化した。太陽光電池の湿式製造工程補助品、太陽光発電設備、太陽光電池の研究開発、製造、販売を主業務とする。LONGi、トリナソーラー、JAソーラー、ジンコソーラー、阿特斯の太陽光電池ユニット世界上位５社、通威集団、Aikoソーラー、潤陽股フェン、ソーラースペース、潞安太陽能の太陽光電池世界上5社のメーカー全てと取引関係を持つ。

　湿式製造工程補助品分野では細分化市場で業界をリードする地位を確保しており、2021年における太陽光電池のテクスチャリング工程補助品市場シェアは67.72％、研磨工程補助品市場シェアは31.59％、洗浄工程補助製品市場シェアは約100％となっている。

　新規上場に伴い調達予定の7億6800万元は、高効率太陽光電池設備生産拡大プロジェクト、新材料生産拡大・自動化改良プロジェクト、高効率太陽光電池技術・設備研究開発プロジェクト、研究開発センターおよび情報化建設プロジェクト及び流動資金の補充に用いる計画だ。