太陽誘電株式会社の中国子会社である太陽誘電（常州）電子有限公司はこのほど、建設が進められていた工場棟や事務棟などが完成し、7月12日午前竣工式が開かれた。

  東京に本社を置く太陽誘電は1950年に創立され、東京証券取引所市場第一部に株式を上場、全世界で約2万2000人の従業員を有している。主にコンデンサ、インダクタ、フィルタなどを生産しており、うち積層セラミックコンデンサ、回路モジュールなどの製品は業界で3番目に立ち、積層セラミックコンデンサの市場シェアは12.5%に達している。自動車電子、次世代通信、5Gなどの製品のコア部品で、顧客はコア電子部品企業や通信業界のリーディングカンパニーをカバーしている。

  太陽誘電は、中期的な積層セラミックコンデンサの能力増強計画の一環として、2019年に同子会社を設立し、生産立ち上げの準備を進めてきた。投資総額は15億ドル、登録資本金は5億ドル。新工場は延べ床面積約8万平方メートル、建築面積約2万8500平方メートル。